ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、ホワイトニング剤を歯の表面に塗って、色素を落としたり、歯の中にある色素を分解して歯を明るくし、歯を白くすることです。 ホワイトニングはかつては歯を削ってセラミックをかぶせたり、差し歯にすることでしか歯を白くできなかったのですが、ホワイトニングの技術で自分の歯を白くすることが可能になりました。
ホワイトニングには、大きく分けると「ホームホワイトニング」と「オフィスホワイトニング」の2つの方法があります。
ホームホワイトニング ホームホワイトニングとは、歯の型を取り、ホワイトニング用のマウスピースを作り、その中にホワイトニング剤を入れて、ご自宅で白くする方法です。
- ・自宅でできるホワイトニング
- ・自分の都合でいつでもホワイトニングができる
- ・希望の白さまで白くする事が可能
- ・自分で行うため、手間がかかる
- ・少しずつしか白くならないため、時間がかかる(通常2〜4週間)
- ・効果がわかりづらい
- ・歯や体の状態によっては、ホームホワイトニングができない場合がある
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科医院でホワイトニングを行なう方法です。高濃度の薬液を使用し、さらにレーザーなどを当てて薬剤の効果を高めるため、短期間で歯を白く出来ますが、一度で希望の白さにならない場合には数回通院する必要があります。
また、オフィスホワイトニングは短期間で歯を白くすることが出来るというメリットがある反面、短期間で色の後戻りが起こりやすいというデメリットもあります。
- ・短期間で歯を白くすることができる。
- ・全て歯医者さんにお任せなので、気軽。
- ・必ずしも1回で理想の歯の色になるとは限らないので、場合によっては数回歯科医院に通う必要がある。
- ・ホームホワイトニングよりも、色が後戻りしやすい。
- ・真っ白な歯を望む場合には、オフィスホワイトニングでは不可能。
(この場合には、クラウンやラミネートベニアで治療を行う必要があります)
よくあるご質問
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングどっちがいいの?
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのどちらがよいのでしょう、という質問をされますが、これはどちらがよいというものではなく、単なる方法の違いと考えていただいたほうがよいでしょう。
ホームホワイトニングはお家で行っていただくので、安全面から、薬剤は低濃度です。従って、時間がかかります。
しかし、オフィスホワイトニングは、高濃度の薬剤を使用するため、クリニックで行いますが短時間で完了します。
患者さまの要望に合わせて選択してください。ただしご注意いただきたいのは、患者さまの歯の状態です。ホワイトニングの対象は「健全なエナメル質」である、ということが基本です。
ホワイトニングには個人差がある?
ホワイトニングの効果には個人差があると言われています。
もともと歯の色が濃い方、変色してしまっている方は、ホワイトニングの効果が出にくい場合があります。
また、むし歯の治療などで歯が黒く変色してしまっている方や人工の歯にはホワイトニングは施せません。
コーヒーや赤ワイン、タバコ、カレーなど色の濃い食べ物を好む方はホワイトニングをした後、色の後戻りが早く起こる場合があります。
ホワイトニングは、施術後半年から1年経過すると色が後戻りする場合があります。
ホワイトニングって痛くないの?
歯が削れてしまっている場合や歯にひびが入っている場合、歯磨きで歯の根元がくびれてしまっている場合、エナメル質が薄い場合、詰め物に隙間がある場合など歯の状態によってはホワイトニングの際にお薬が歯にしみることがあります。
正常な歯の方でも、ホワイトニング中に軽い痛みを感じることがありますが、この痛みは歯に対して害はなく一過性のものですので、ホワイトニングの終了と同時もしくは通常24時間以内に収まります。
歯へのダメージはあるの?安全性は?
ホワイトニングの安全性は、様々な大学や研究機関の発表により、「歯にダメージを与えない方法」として確立されています。
ホワイトニング剤の主成分は「過酸化水素」、または「過酸化尿素」であり、米国食品医薬品局(FDA)でも成分の安全性を保障しています。
しかしながらこれは人体に対する影響で歯単独で考えると少なからずダメージがあることも予想されますが、日本においても過酸化尿素のホワイトニング剤は厚生省が認可を出していることから問題ないことがわかります。
また、唾液に含まれるフッ素等の成分によって再石灰化等による回復が期待できます。
歯の白さはどのくらい持続できるの?
ホワイトニングの効果が持続する期間は、その方の諸好物、色に対する感覚、歯の構造などによって個人差があります。「色が付いてきたな」と思ったらホワイトニングをして下さい。